「アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)」に触発されて作られたという氷室京介のソロファーストアルバム。BOØWY後期のポップ路線を引き継ぐ形で、布袋寅泰と袂を分けてソロになってもBOØWY臭が残るのがミソ。もっとも、サウンド的には吉田健の色が出ていたりして最近の氷室カラーとは一線を画す。#11の作詞者として泉谷しげるの名を見つけたときには、少々の驚きもありーのではあったが、何せ上手い。この人の歌い方は上手いとしかいいようがない。もちろん、BOØWYファンとしての思い入れは多分にありーのの話。
発売年数を調べて腰を抜かした。当時レコードだったはず。21年前。シンセサイザーの音質がいかに生音に近づいたとはいえ、このアルバムを聴くにつけ、シンセでは出せない音色は色褪せないなぁとつくづく思う。特に基本をなすベースとドラムは、違うわ。ベースは吉田健として、太鼓は誰が叩いているのか記憶になかったので、調べたらまぁそれはそうだろう、村上”ポンタ”秀一ですか。ポンタさんと、高橋まこと(BOØWY時代)では確かに叩くニュアンスが違うので、イメージも違ってきて当たり前。ポンタさん自分のポジションわきまえて叩いてるもんねぇ。
さて、何でまた急に20数年前のアルバムを引っ張り出してきたか、ここのところ少し音楽を聴く余裕もなく、横になってばかりいたわけですよ。以前から音に対して敏感だったりしたもんで。
うちには納屋があります。納屋の一角に會澤の隠し財産が眠っているわけです。積ん読。これは保存版だろうという本・雑誌(ほとんどが今となっては…)。リッピング済のCD etc…
たまたまそこに探し物にいったわけですよ。で、目的のものは見つからずに、このアルバムのLPが出て来たのです。ところが割れている。あぁもったいない。そこから、どんな曲入っていたっけ、につながってこの投稿に来るわけです。
- ANGEL
- ROXY
- LOVE & GAME
- DEAR ALGERNON
- SEX & CLASH & ROCK’N'ROLL
- ALISON
- SHADOW BOXER
- TASTE OF MONEY
- STRANGER
- PUSSY CAT
- 独りファシズム
実をいいますと、BOØWYの初期アルバム「MORAL」が一番好きという會澤としては、このアルバムが出た当初自己評価はそれほど高いものではなかったわけです。とはいっても、#9.STRANGER あたりのトンガリ方が好きだったりして。改めて聞いてみると、20年の時を経たものとはとても思えない。まずこれが1点。布袋氏と袂を分かったのは、その後の布袋氏の方向性からいっても無理からぬものだなぁというのが1点。2人が相容れぬ方向に向かっているなぁと思うのもまた1つ。まぁなんにしても、格好良すぎるわけですよ。會澤にはとてもできない。見た目は改造できても、あの声・あの歌い方。あのノリ。マネできないなぁ。
「MORAL」のジャケットにホーンセクションが写っているのを見て、こっちの方のサウンドを知らない世代の方が圧倒的なんだろうなと。地下のライヴハウスで、GIGと称して暴れ回っていた暴威(初期のバンド名さすがにこの頃のことは知らない。)=BOØWY。当時は京介ではなく、狂介。むしろこっちの方が似合ってた。客と殴り合いそうにもなってたし。もっとも、布袋氏も相当暴れてた。TV展開するようになってビックセールスに恵まれたけど、布袋氏はおもしろくなかったんだろうな。ÉLITE(MORALに収録)なんて、今の“氷室京介”として唄ったらどんなになるんだろう。ちょっと背中がぞくぞくしてきます。
再結成なんてないだろうし、して欲しくないと思いつつ、いまだにファンという珍しいバンドBOØWY。そして、氷室京介。これからもフォローしていきまっせ。

